<分析>
可視化ドキュメントを“人”が分析し、現状の情報を整理したうえで、問題の原因を追究します。
事業紹介
民間企業向け
DXのための強い武器
「Smart Tool」
社会インフラとして今も稼働している多くのレガシーシステムは、技術の老朽化や改修(増築)による肥大化により、満身創痍で複雑怪奇な状態となっています。経済産業省が公開したDXレポート(*1)では、「このまま放置すれば2025年の崖に落ちる」という強烈な表現で警告しています。
世界に後れを取る日本のデジタル化は、待ったなしの状況に置かれており、中途半端な対応では日本社会の崩落にもつながりかねないとITbookは考えています。
経済産業省「DXレポート(*1)」より抜粋
このような環境の中、ITbookはDXに向けた強い武器「Smart Tool」により、デジタル化を推進する日本の企業をサポートします。
「Smart Tool」とは?
「Smart Tool」とは、レガシーシステムのソースコードを素に“人”が分析するための資料(可視化ドキュメント)を作成するためのツールです。
可視化ドキュメント(例)
「Smart Tool」で作成できる可視化ドキュメントは、数値を比較して確認できる“数値的”なドキュメントと、システムやプログラムの構造を確認できる“形状的”なドキュメントがあり、目的に合わせて可視化ドキュメントを組み合わせることで、効率的な分析が可能となります。
さらに、可視化ドキュメントは全てEXCELで作成されるため、情報の検索や加工が容易にできます。
システム全体の規模を読み取るため、全メソッドに対し、それぞれのメソッドが持つIF数、CALL数、コードのStep数などのステートメント情報を一覧化します。IF文やLOOP文などの数値を確認することで、複雑なソースコードを特定したり、類似しているソースコードを検出することができます。
IF文、Case文、GOTO文、ループ文、Open/Close文、Try/Catch文を構造化や図示化してわかりやすく表示することで、業務処理機能が読みやすくなります。
さらに、「手繰り寄せ」機能により、複数プログラムで構成された業務処理機能の全体構造を1つのフローチャートで表現できます。
例)IF文の表現
・IF文とそれに該当するEND-IF
→ 水色(IF文が示す範囲を逆コの字型で表しています)
・直近のIF文に対してTHENに該当した場合の処理
→ 黄色
・直近のIF文に対してELSEに該当した場合の処理
→ ピンク色
例)「手繰り寄せ」
・親モジュール・子モジュール・孫モジュール・・を1つのプログラム構造に展開する機能です。
各々のメソッドに対して、1メソッド毎にコーディング行単位で突合し類似率を一覧化します。色の濃淡で類似率の高さを表現することで、視覚的に類似率の高いメソッドの組み合わせを容易に発見できます。
比較方法①:「行」対「行」の比較
比較方法②:「項目名称」対「項目名称」の比較 1行を項目に分割して、項目毎に比較します。
比較方法③:「項目名称の綴り」対「項目名称の綴り」の比較 項目名称を文字の属性(数値、文字、記号)に分割し、比較します。
効果例
<背景>
類似システムが作られ、システムが肥大化し、運用保守に膨大な工数がかかっていた。
<原因>
類似メソッド一覧表などで調査した結果、Copy & Modifyで追加開発されてきたことが判明した。このため、類似したプログラムが多数あり、無駄なロジックが組み込まれてしまったことにより複雑化していた。
<対応と効果>
共通部品化や正規化などで無駄なロジックを排除した結果、システム規模が大幅に圧縮できた。これにより、運用保守の効率化や障害発生率の低減につながった。
<背景>
テスト開始前に設定したテストケースに対し、網羅性が判断できなかった。
<原因>
網羅性を判断するノウハウと時間がなかった。
<対応と効果>
フローチャート図やモジュールネスト図などで調査した結果、当初設定していたテストケースでは、必要なテストケースの5%しか網羅できないことが判明し、有効でかつ無駄のないテストケースを作成することができ、品質を確保することができた。
主なお客様とパートナー様
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(*1)経済産業省「DXレポート ~ITシステム「2025年の崖」克服とDXの本格的な展開~」(2018年9月)